映画「パレードへようこそ」(二〇一四・イギリス)の上映会が二十七日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行われます。旭川映画村(多田裕哉代表)の第九十九回例会としての上映です。

 舞台は一九八四年、不況に揺れるイギリス。赤字炭鉱の閉山を掲げる〝鉄の女〟サッチャー首相に対する、炭坑労働者たちの抗議ストライキが四カ月続いていた。ロンドンに住むゲイの青年・マークは、政府や警察から圧迫を受ける炭坑労働者たちの姿に、自分たち同性愛者の境遇を重ね合わせる。そこで炭坑労働者とその家族のために、同性愛者たちと募金活動をするための団体「LGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)」を立ち上げた。しかし集めた寄附金の申し出は、彼らが団体名を名乗ると断られてしまう。ある時、田舎の炭坑町ディライスへ電話をすると、役人の勘違いからあっさりと受け入れられる。寄附金のお礼にと招待された彼らは、ミニバスに乗ってウェールズ奥地の田舎町へと繰り出すのだが――。

 炭坑労働者たちと派手なファッションのゲイたち、両極端のグループが誤解や衝突を乗り越え、深い友情を築いていく姿を、軽快なコメディ・タッチで描いた、実話の映画化です。ゴールデングローブ賞作品賞をはじめ、複数の賞を受賞しました。カルチャークラブやザ・スミスなど、八十年代のイギリスの名曲を使っているほか、人気テレビドラマ「SHERLOCK/シャーロック」のアンドリュー・スコットら名優の熱演も見どころです。

 上映は、午前十一時、午後一時半、午後四時の三回。前売りチケットは千二百円(当日千五百円)、高校生以下は千円。市内の冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)のほか、あさひかわ新聞(八ノ六)でも扱っています。

 問い合わせは旭川映画村(TEL23―3623)へ。