凍炎窯(遠軽町)を主宰する成中康生さん(78)の陶展が、ギャラリー舞・ふれんど(末広五ノ一)で行われている。

 成中さんは元中学校の美術教諭で、五十五歳で退職してから陶芸に打ち込んできた。ギャラリー舞・ふれんどでは二年に一度のペースで個展を開催していて、今回で七回目になる。

 信楽の粘土をベースに道内各地の土を少量混ぜている。長年かけて編み出した独自のブレンドだ。焼成は灯油窯で強還元をかける。作品は花器が中心で、土味を活かした焼き肌に草花が映える。

 この夏は土のブレンドがうまく行かず、二回焼いた分がことごとく不調だったという。「自分なりの配合率があるんですが、やっぱり年なんでしょうかねぇ、間違ってしまったみたいです」と苦笑いする成中さん。今展では昨年から春にかけて作った作品を中心に展示している。

 花器の他、湯飲みやそば猪口など食器類もあり、安価なものは数百円で販売している。十八日(日)まで。午前十時~午後八時。問い合わせは舞・ふれんど(TEL54―0404)へ。