沖縄の近現代史から人々の尊厳を描いたドキュメンタリー「沖縄うりずんの雨」(二〇一五年・二時間二十八分)の上映会が十一月七日(土)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で行われます。自主企画「ドキュメンタリー・ナウ」の一環。

 七十年前、十二週間の間に、住民の四人に一人が命を落とした沖縄戦。当時同じ戦場で向き合った元日本兵と元米兵、沖縄の人たちに取材を重ね、米軍の撮影した記録映像を交えて、その実像に迫ります。また戦後のアメリカの占領期から今日に至るまでの沖縄への差別と抑圧の歴史を描き、現在の辺野古基地問題へとつながる、沖縄の人びとの深い失望と怒りを描き出します。

 監督は、「老人と海」や「映画 日本国憲法」のジャン・ユンカーマン。性犯罪を犯した駐日米兵へのインタビューや、アメリカにとって「戦利品」とされてきた沖縄の地など、アメリカ人監督だから撮影できた事実をとらえています。

 企画した光岡慎二さん(76)は、「理性的に、長い見通しから沖縄をとらえた作品です。三十一日(土)には、チーム『今だから』が主催する『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』の上映会があります。合わせて観ていただければ」と話しています。

 上映は、①午前十時②午後二時③午後六時の三回で、各回三十人まで。チケットは一般千円、会員八百円、当日券千二百円です。まちなかぶんか小屋のほか、こども冨貴堂(七条買物公園)、旭川市民劇場(三ノ八)、市民文化会館売店(七ノ九)、ジュンク堂書店旭川店(一ノ八)、あさひかわ新聞(八ノ六)で取り扱っています。

 問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL23―2801)まで。