旭川市総合庁舎(一九五八年完成)の建築的価値や今後の利用法を考えるセミナーが、二十一日(土)、二十八日(土)、十二月五日(土)のいずれも午後二時から、市民活動交流センター(宮前一ノ三)で開催されます。日本建築家協会(JIA)北海道支部旭川会(軽部望委員長)の主催。

 現在の総合庁舎は戦後に地方公共建築を多く手掛けた建築家・佐藤武夫(故人)の設計で五八年(昭和三十三年)に完成しました。六〇年に日本建築学会賞を受賞。また二〇〇三年にはDOCOMOMO(ドコモモ・近代建築の記録と保存を目的とする国際学術組織)の日本支部が「日本のモダン・ムーブメント百選」に選定するなど、その建築的価値は高く評価されています。

 一方で、耐震性の問題から建て替えの議論が進んでいます。

 二十一日(土)のセミナーでは、現庁舎が国内外で優れた近代建築と評価されていることや、耐震性、免震技術について専門家をまじえて学びます。

 二十八日(土)は、市庁舎を手掛けた建築家・佐藤武夫について学び、建築当時を知る元市役所職員などを迎え、建物に込められた思いなどを聞きます。

 十二月五日(土)は、市庁舎の保存が可能か、また今後どのような利用の可能性があるかを話し合います。

 参加は無料です。問い合わせは、同会の軽部さん(TEL53―3780)まで。