GMO(遺伝子組み換え作物)をめぐるドキュメンタリー映画「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」(二〇一三年・米国/八十五分)の上映会が二十四日(日)、サン・アザレア(六ノ四・旭川建設労働者福祉センター)で行われます。市民グループ、チーム「今だから」の主催。

 三人の子を持つ映画監督、ジェレミー・セイファート監督は、二〇一〇年のハイチの震災時、現地の農民がアメリカからの救援物資の一つであったGMOの種を燃やしたことに疑問を感じます。種が大好きな長男の影響でGMO種子に興味を持った監督は、家族と共に食産業の裏側を知る旅に出ます。

 GMO市場シェア九〇%の巨大企業「モンサント」や、ノルウェーの北極点に近い「スヴァールバル種子貯蔵庫」、GMO食品を長期間動物に与え続ける実験をしているフランスの教授、GMOに抗議し続けるハイチの農民…、次第に明らかになる食産業の実態。子どもと未来のために、旅の最後に家族が選んだ答えとは――。

 実は、日本はGMO輸入大国です。家畜の飼料になるほか、「果糖ぶどう糖液」、「コーンスターチ」などの加工品名となり食卓へ上がっています。現在、不十分ながらもGMOの表示義務がある日本も、今後TPPへの参入によって表示義務が撤廃される可能性があります。

 上映は①午前十時、②午後二時、③午後七時の三回。前売りチケットは、千円(当日千二百円)、大学生・障がい者五百円。高校生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園TEL25―3169)、森のようちえんぴっぱら(鷹栖町十六線八号TEL87―5046)、あさひかわ新聞(TEL27―1577)で扱っています。