旭川、函館、札幌、士別の劇団が集まり、短編演劇を上演する「旭川豆芝居 FAMILIAL(ファミリアル)」が二十日(土)と二十一日の二日間、市民文化会館(七ノ九)小ホールで上演される。まちなかぶんか小屋(七条買物公園)の主催。

 四つのまちから集まった六つの劇団が「家族」をテーマに六つのショートストーリーを演じる。五人と一匹の「遠藤一家」の父、息子、ペットのイヌ「マメ」など、それぞれの人物が主人公となった話を、それぞれ違う劇団が演じるという試みだ。

 出演は、旭川の高校演劇部の生徒とOBたちでつくる劇団や一人芝居、年齢も六十代までと幅広い。各十分前後と、演劇ファンでなくとも分かりやすく、楽しめる舞台だ。

 「旭川豆芝居」は二〇〇三年(平成十五年)と〇四年に開催した。その後、会場や経費の都合などで中断。今回が十一年ぶりの復活となる。当時からこの活動に携わり、今回実行委員長を務める三上和世さん(劇団トムトムキロル代表)は「とにかく面白く、ワクワクしながらやった思い出があります。他の劇団と同じステージで演じるのは、交流にもなりました。いつか復活を、という念願がかないました」と笑顔だ。

 脚本も各劇団が書いたものをシャッフルし、それぞれ別の劇団が演じることで、演じる側にとっても刺激になるという。すべての劇団が揃うのは上演当日。「知らない役者同士が当日出会って『家族』をつくる、というのも面白い点。気軽に楽しんで欲しいです」と三上さんは話している。

 出演劇団は、Mike堂(まいくどう・函館)、劇団FireWorks(ファイヤーワークス・札幌)、一歩座(士別)、T☆S Project(ティーエスプロジェクト・旭川)、旭川ステージワーク(同)、高校生たち(同)。

 また同日、まちなかぶんか小屋では、演劇にちなんだ家族で楽しめる企画や、三和商店街の店主たちの家族の写真展なども開催される予定だ。

 チケットは一般千円、高校生以下とぶんか小屋会員八百円。テーマにちなんだ「ファミリーチケット」は、学生が一人いると四人まで二千五百円。こども冨貴堂(七条買物公園)、まちなかぶんか小屋(同)、ジュンク堂書店旭川店(一条買物公園)、市民文化会館売店(七ノ九)などで販売している。

 問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL23―2801)まで。