新たなアメリカ軍基地を造る作業が始まっている沖縄県・名護市辺野古の現状を描くドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ) 」(三上知恵監督・二〇一五年、百三十分)の上映会が三月二十日(日)、東川町農村環境改善センター(東町一ノ十五)で行われます。東川九条の会の主催。

 上映は①午前十時、②午後一時半の二回。①だけ無料託児(要予約)があります。

 巨大な軍港を備えた辺野古の基地が出来れば、普天間基地とは比較にならない大規模なものとなり、百機ものオスプレイが配備される予定です。建設反対を訴える地元住民の前に立ちはだかるのは、沖縄県警機動隊や地元の民間警備会社。国策で引き裂かれた県民同士が対立し、憎しみ合う状況を強いられています。

 三上監督は、厳しい反対闘争ばかりではなく、基地と折り合いを付けながら生きざるを得なかった沖縄の人々の思いと来し方も描いています。戦場と化した苦難の歴史の中にありながら、大切に育まれた文化や暮らし、絶えることのない歌やユーモアなどの人間の力です。

 戦(いくさ)に翻弄された戦後七十年に終止符を打ちたいという沖縄県民の願いは、本土に生きる私たちに突きつけられた大きな課題です。

 前売りチケットは一般千円(当日千二百円)、大学生・障がい者五百円、高校生以下無料。フレンドシップながさわ(東川町西町一ノ一ノ一、TEL82―2014)、こども冨貴堂(市内七条買物公園、TEL25―3169)で販売しています。