旭川商業高校(曙三ノ三)で十六日、百人一首大会が開かれ、一年生六クラス、約二百四十人が参加した。

 日本語文化を継承し、感性や情緒を育むことや、古典の学習に興味を持ってもらうのがねらい。毎年開催していて、今年で五年目。三クラスごとに分かれ、三人一組で対戦した。同校の齋藤秀光教諭が指導し、講師は北海道歌留多振興会の宮野勝会長が務めた。

 宮野会長が上の句を詠(よ)むと、生徒たちは「ハイ!」と大きな声で札をとったり、「お手付き!」と言い合い、はしゃぎながら楽しんだ。

 齋藤教諭によると、競技用かるたを題材にしたマンガとその実写映画「ちはやふる」の影響で百人一首が高校生の間で人気となり、古典の学習意欲も高まっているそうだ。

 参加した中村巴那(ともな)さん、田口桃香さん、藤田優花さんの三人は、「マンガを読んで面白そうだと思っていた。最初は漢字を読めなかったけど覚えると楽しい」、「百人一首を知ってから古典の授業が楽しくなったよね」と話していた。