旭川凌雲高(田村二郎校長)の閉校式が二十四日、同高体育館で行われた。

 同高は一九八三年(昭和五十八年)四月の開校。「克己、継続、挑戦」を校訓に、JR南永山駅の清掃活動や校舎前道路の花いっぱい運動など地域に密着した校風をつくってきた。また、運動部・文化部ともにたびたび全国大会に出場した。同窓生は九千五百五十二人を数える。

 同校は、同時開校した旭東栄高と再編・統合され、この四月から「旭川永嶺高校」の校名で、普通科単位制高校として新たなスタートを切る。

 閉校式で田村校長は「三十三年の幕は閉じますが、今まで築いた歴史と伝統、熱き心が新設校に引き継がれ、発展していくと信じています。一人ひとりの心の中に凌雲は残ります」と式辞を述べた。

 式では、第十三代の山根治彦・前校長、第十四代の田村校長、酒井拓也・前同窓会長に感謝状が贈られた。

 生徒会の西尾裕太会長(二年)が「この凌雲で学んだことを誇りに思っています。四月から新しい学校で両校の伝統を引き継いで、より良い学校を目指して努力していきます。三十三年間本当にありがとうございました」と惜別の言葉を発表した。

 在校生による最後の校歌斉唱の後、田村校長から道教委の鶴羽佳子委員に校旗が返納された。