映画「しあわせへのまわり道」(二〇一四/米国/九十分)の上映会が二十四日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行われます。旭川映画村(多田裕哉代表)の百一回目の例会です。

 マンハッタンで暮らす売れっ子書評家のウェンディ(パトリシア・クラークソン)。順風満帆の人生は、長年連れ添った夫が浮気相手のもとへ去ったことであっけなく崩壊した。絶望する中、車を運転できない現実に直面したウェンディは、インド人のタクシー運転手・ダルワーン(ベン・キングズレー)の運転教習を受けることに。宗教も文化も階級も対照的、伝統を重んじる堅物のダルワーンとの出会いが、過去の思い出にしがみつくウェンディを変え、未来へ踏み出す勇気を与えてくれるのだった――。

 米国のエッセイスト・詩人のキャサ・ポリットが「ニューヨーカー」誌に掲載した実体験の映画化です。夏のニューヨークを舞台に、道しるべを無くした女性が、回り道をしながら再び自分らしさを取り戻し、再出発をするまでを運転教習に見立てて描く心温まるストーリーです。二〇〇三年のヒット作「死ぬまでにしたい10のこと」のイサベル・コイシュ監督の作品。

 上映は、午前十一時、午後一時半、午後四時の三回。前売りチケットは千二百円(当日千五百円)、高校生以下は千円。市内の冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)のほか、あさひかわ新聞(八ノ六)でも扱っています。