従業員を違法に長い時間働かせ、賃金の未払いを行うなどのブラック企業や、ブラックバイトが社会問題化している。労働者と使用者が、互いに労働についてのルール=ワークルール(労働法)を学び、習得するワークルール検定が五月二十二日(日)午前十時から、大雪クリスタルホール大会議室で行われる。日本ワークルール検定協会(会長・道幸哲也北大名誉教授)の主催。

 ワークルールを学ぶ必要性について、道幸会長は「労働者にとっては自らの生活と権利を守るためですし、使用者にとっては円滑で健全な企業経営を確保するためです」と、労働者と使用者の両者にとって不可欠であると強調する。

 検定は、四年前全国で初めて札幌で行われ、以後、札幌では春・秋の年二回、初級と中級の二クラスを実施している。今では東京や大阪、神奈川、和歌山、福岡など全国で行われている。

 検定を受けるのは、企業の人事・労務管理担当者や労働組合従事者、大学生、専門学校生、高校生のほか、一般市民も少なくないという。働くルールに関する社会的なニーズが高まっている背景から、受験者数は年々増加している。

 旭川では三年前に実施し、今回二回目となる。初級のみの検定。午前十時から始まり、最初の一時間は労働法に関する講習を行い、その後四十五分間の検定を行う。

 受験者は、公式テキストブックと問題集で事前の学習を行う必要がある。テキストは市内の書店か、同協会で販売している。受験の申し込みは三十日まで。問い合わせと申し込みは、ワークルール検定協会(TEL03―3254―0545、メール jimukyoku@workrule-kentei.jp)、公式ウェイブサイト http://workrule-kentei.jp/ へ。