ソフトバンク・テクノロジー(本社・東京)の子会社で、ソフトウェア開発会社のM―SOLUTIONS(エムソリューションズ、本社・東京、社員数五十五人)が旭川事業所を旭川リサーチセンター(緑が丘東一ノ三)内に開設し十三日、開所式が旭川グランドホテルで行われた。

 同社は、ソフトバンクが開発した人型ロボット「ペッパー」やドローンなどの制御ソフトウェアを開発している。旭川でもこうした事業に取り組み、特に農業用ドローンのソフトウェア開発に力を入れる。旭川事業所の従業員は五人で、同社は三年後に二十人にしたいとしている。

 同じソフトバンク・テクノロジーの子会社「サイバートラスト」が近年、旭川で森林浴をしながら仕事をし、ストレスの軽減を図る試みに取り組んでいる。旭川とはこうした縁があったほか、技術者を輩出する旭川高専があること、M―SOLUTIONSに旭川出身の技術者がいること、自然に恵まれ技術者の仕事環境に向いていることなど、複数の要因から旭川事業所の開設となった。

 売上など具体的な目標値は設定していない。今年度は農業用ドローンで水田のデータを年間を通して取り、来年からビジネス化したい構えだ。