美瑛の妙見地区にある「四本の木」を被写体にした写真展が六月一日(水)から、ギャラリー喫茶ルル(六ノ八)で行われる。

 撮影者は東川町在住の中野實さん(75)。四年前から二百回以上同地区に通い、四季折々の風景を撮影してきた。

 中野さんは三十数年前から大判カメラでの撮影に取り組んでいて、四国八十八カ所をテーマにした写真展などを東川町文化ギャラリーや日本製紙旭川工場の紙遊館などで開いている。五年ほど前からデジタルカメラでの撮影も始めて、今展はデジタルの作品だけを展示する。

 展示作の中には、大判カメラ愛好者ならではの視点を盛り込んだ作品もある。掲載の写真は、同じカメラ位置からピントをずらして撮影した四枚の写真を合成し、画面のすべてにピントを合わせた。大判カメラの「アオリ」効果だけでは不可能なレベルで被写体のすべてにピントが合っている。

 このほか、デジタル合成で飛行機や星の軌跡を表現した作品もある。A1判(五九四㍉×八四一㍉)の作品六点をはじめ、比較的大きなサイズの作品を二十点ほど展示する。

 六月十五日(水)まで。日曜休廊。午前七時半~午後六時(土曜は午後二時、最終日は午後三時まで)。問い合わせはルル(TEL22―7911)へ。