ドキュメンタリー映画「不思議なクニの憲法 声をあげる私たち」(二〇一六/日本/百二十二分)の上映会が二十六日(日)、サン・アザレア(六ノ四・旭川建設労働者福祉センター)で行われます。市民グループ、チーム「今だから」の主催。

 「ユキエ」や、イサム・ノグチの母を描いた日米合作の「レオニー」などの松井久子監督の作品。立憲主義や憲法の歴史、国民主権や憲法九条を紹介しながら、学生や自衛隊員の家族など二十人以上に取材。改憲に反対する作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん、元外交官の孫崎享さん、憲法学者の長谷部恭男・早稲田大学教授も出演するほか、改憲への準備を進める自民党憲法改正推進本部の船田元・本部長代行にもカメラを向けています。

 この映画は、改憲されようとしている憲法の議論を、政治家たちによって進められるのではなく、主権者である国民の間に広めるのをねらいに、約六百人の寄付で制作されました。

 経済的には世界三位の大国でありながら、アメリカ追従で主体性の無い政治家、権力におもねる大手メディア、無関心な国民といった現状に、「ちょっとした皮肉を込めて『不思議なクニの憲法』とした」と松井監督は語っています。

 上映は①午前十時、②午後一時、③午後四時、④午後七時の四回。

 前売りチケットは、千円(当日千二百円)、大学生・障がい者五百円。高校生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園・TEL25―3169)、きっちんらいる(鷹栖町十六線八号・TEL87―5046)で扱っています。