彫刻家板津邦夫さんの個展「春夏秋冬」が七月一日(金)から、ギャラリーシーズ(旭町二ノ三)で始まります。

 板津さんは、一九三一年(昭和六年)、札幌市生まれ。東京芸大彫刻科卒。北海道教育大学旭川校で教授として後進の指導に力を注ぐ傍ら、道産材を素材とした独自のスタイルで、北海道の木彫・抽象彫刻の草分けとして第一線で活躍してきました。芸術家、教育者として、「彫刻のまち旭川」の屋台骨づくりに貢献し、二〇〇六年(平成十八年)、旭川市文化賞を贈られています。市内春光台在住。

 同ギャラリーでは二十年ぶりの個展になる今展には、近作の抽象彫刻をはじめ、仏像や絵画、版画、陶芸の作品など約五十点を展示します。

 また、板津さんがデザインし、昨秋亡くなったカンディハウスの創業者・長原實さんがプロデュースした、小熊秀雄賞の正賞「詩人の椅子」も特別出展されます。

 観覧無料。十七日(日)まで。問い合わせは、ギャラリーシーズ(TEL53―8886)へ。