「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が八月三日(水)午後六時半から、市民文化会館(七ノ九)小ホールで開かれます。実行委員会(伊藤豪彦共同代表ら四人)の主催です。

 広島で始まった「被爆体験伝承者育成プロジェクト」をきっかけに、全国各地で被爆体験を受け継いで行こうと、戦後生まれの世代も参加して毎年開かれています。

 三十回目を迎える今回は、旭川在住で被爆二世の松田ひとえさんが、一九四五年八月六日、広島で被爆した両親について語ります。松田さんの両親は被爆後、親戚を頼って道北の紋別に移り住みました。長女の松田さんをはじめ五人の子どもに恵まれましたが、母の八重子さんは、子どもたちに原爆の影響が出ないかと大変心配していたそうです。

 被爆から七十年の昨年、松田さんは、この集いでジョルジュ・ムスタキ作曲のシャンソン「ヒロシマ」を歌いました。今年も、松田さんは鎮魂の祈りを込めて「ヒロシマ」を歌います。

 また、朗読劇はこれまで実行委員の複数の会員によって演じられてきましたが、今回は松田さんの強い希望で、松田さん一人による朗読です。

 会場のロビーでは午後四時から、被爆資料のパネル展示も行なわれます。入場は無料です。閉会は午後八時十五分の予定です。

 同会は実行委員を募集しています。連絡は打本さん(TEL87―2080、FAX87―2658)へ。