家具メーカーのコサイン(永山北三ノ六、星幸一社長)が、木製玩具「cosine(コサイン)の実」で同社初の「グッド・トイ」の選定を受けた。

 「グッド・トイ」は、NPO法人日本グッド・トイ委員会が、日本のおもちゃ文化向上と、子どもと大人の「遊び力」育成を目的に選定している。日本で唯一のおもちゃの選定機関で、一九八五年の設立から現在まで、約三百五十点が選定を受けている。

 「コサインの実」は、昨年十月に発売した木製玩具。木の実を模した五種類のおもちゃを、成長に合わせて遊ぶことができるのが特徴だ。例えば、生後三カ月は「ニギニギの実」で遊び、聴覚が発達したら、音の出る「フリフリの実」、ハイハイを始めたら回転する「コロコロの実」で遊ぶなど、子どもの発育を手助けしながら、感性を育てる工夫がされている。もちろん成長後も飾っておける、かわいらしいデザインだ。

 グッド・トイの選定基準には、健全であること、ロングセラーの可能性があること、遊びやコミュニケーションを尊重する製品であることのほか、音や動き、感触や安全性など、厳しい審査基準が設けられている。

 同社の山形東子さん(44)は「これまで他のおもちゃも何度か応募してきましたが、選ばれることはありませんでした。今回、選定を受けたと聞いた時は一同驚き、拍子抜けという反応でした。『コサインの実』は、これまで以上に子どもの成長への歩み寄りを意識したおもちゃでしたから、非常に嬉しいですね」と笑顔だ。

 「コサインの実」は税抜二万円、無料で名前やメッセージの刻印をしてくれる。同社直営店またはホームページ(http://store.cosine.com/)で販売中。問い合わせは同社(TEL47―0123)まで。