無駄で苦しいだけの延命医療を拒否する「尊厳死」について理解を深める講演会が十月十六日(日)午後一時半から、ときわ市民ホール(五ノ四)で行われます。日本尊厳死協会北海道支部旭川地区懇話会(柴田久枝会長)の主催。

 当日は二人が講演します。一人目は、医師の萩原信宏さん(老健施設「かたくりの里」施設長、道北勤医協旭川医院院長)です。「老いる 病める 死ぬる」のテーマで、老後にかかりがちな様々な病気と、看取りの在り方について話します。

 萩原さんは、認知症患者から小学校時代や若い頃の思い出など“一番いい時代”を聞き取ることで、患者の笑顔を取り戻す試みに取り組んでいます。講演では、今年一月にNHKクローズアップ北海道で放送された番組「高齢者が笑顔になる診療所」のビデオを上映し、その取り組みについて紹介する予定です。

 講演の二人目は、澤知里さんです。札幌のNPO葬送を考える市民の会で代表理事を務めています。

 同会は、慣習や習俗にとらわれず、本人も送る側も納得のいく葬送を実現することを目的として活動しています。また一人暮らしの高齢者を主な対象とした活動「はっぴいえんど事業」では、電話での安否・健康確認、定期訪問による日常生活支援、任意後見の引き受け、死後の遺体引き取り・家財道具処分の受託などを行っています。講演では「自分らしい旅立ちのかたち」と題して話します。

 入場無料。誰でも聴講出来ます。問い合わせは旭川地区懇話会事務局の澤田さん(TEL65―5839)へ。