常磐公園の百周年を記念する展示「百年のあゆみ」が中央図書館(常磐公園)で行われている。古い写真や地図、資料などを解説とともに展示していて、常磐公園の歴史がよく分かる内容だ。

 常磐公園は一九一六年(大正五年)五月一日に開園した。当時、この一帯は石狩川と牛朱別川に挟まれた地形から「中島」または「中の島」と呼ばれ、毎年のように洪水に見舞われていた。そこで牛朱別川の切替工事が一九三〇年(昭和五年)に着工し、三二年(同七年)までに切り替えと旧流路の埋め立てが完成、現在に近い地理的状況になった。

 料亭や茶店、庭園のある料理店などが店を開いていたほか、池では夏に五軒ほどの貸しボート屋が営業し、夜の十二時頃まで芸者衆や旦那衆でにぎわったという。冬は凍り付いた池をスケートリンクにして、スケート大会も行われた。

 戦後の一九五〇年(昭和二十五年)には、北海道開発大博覧会が開催された。多くの遊具やパビリオンを目当てに、四十日間で五十一万人が来場した。園内で売店「みづわ荘」を営んでいた木村照子さんが当時を回想した「いっぺんに戦後が払拭された感がありました。人出もすごくて、あんなに大きなイベントは後にも先にもなかったですね」との話(一九九五年発行「常磐公園ガイドブック」より)も紹介されている。

 十一月二十九日まで。問い合わせは中央図書館(TEL22―4174)へ。