「旭川みすゞ会」(村田和子代表)の設立十五周年を記念する「映画『みすゞ』と対談の集い」が十六日(日)午後一時から、シアターカンダ(市内三ノ八神田館三階)で行われます。

 金子みすゞは、詩人・西條八十に「若き詩人の中の巨星」と絶賛されながら二十六歳で夭逝した童謡詩人です。没後、彼女の作品は散逸し、みすゞの名も忘れ去られようとしていましたが、現在、金子みすゞ記念館の館長を務める矢崎節夫さんが遺稿集を発見、現代に蘇らせました。「私と小鳥と鈴と」「お魚」「こだまでしょうか」など、命の輝きと優しさに満ちた多くの作品を残しています。

 「旭川みすゞ会」は、金子みすゞが大好きな人たちの集まりです。みすゞの詩に出会った時の喜びや、読む者を希望に満ちた世界にいざなってくれるみすゞの詩を多くの人たちに届けたいと活動を続けているグループです。

 第一部は映画「みすゞ」の上映。ヒロインはNHK連続テレビ小説「あぐり」に出演した田中美里=写真。実力派の中村嘉葎雄や永島暎子、イッセー尾形らが出演します。監督は「地雷を踏んだらサヨウナラ」の五十嵐匠。上映時間は百五分。

 第二部は、田中美里さんと矢崎節夫さんの二人が、金子みすゞの詩の魅力について語る対談です。午後五時に終了の予定です。

 入場料は一般二千五百円、ハートフル二千円(共に当日は五百円増し)。問い合わせは、村田さん(TEL22―3567)へ。