全道に支部を持つ北海道全調理師会(渡邊孝行理事長・札幌)主催の第五十三回調理師技能コンクール(十月十六日、経専調理製菓専門学校・札幌)で、旭川グランドホテル「アドニス」のシェフ山本祐希江さん(24)が西洋調理部門で金賞を受賞した。同ホテルのシェフは、昨年に続き二年連続で同部門での金賞受賞となった。

 コンクールは、西洋調理部門の他、日本調理、中国調理、カクテル、給食調理の五部門があり、つくる料理は自由。それぞれ部門ごとに材料や指定容器が決められ、制限時間五十分で、四十一人が腕を競った。

 山本さんが出場した西洋調理部門は「フランス料理・ジビエを基本とした魅力的な一皿」が共通課題。コンクールの約一カ月前に課題や材料が伝えられ、試行錯誤して作り上げたのが「蝦夷鹿肉のローストクロケット 海老入りブリニ添え」。見た目も華麗で、豪華な一皿に仕上げた。

 山本さんは「先輩からのアドバイスが一番参考になりました。制限時間があったことで、厨房でも以前よりも時間を意識するようになりましたし、出場したこと自体が貴重な経験になりました。これからもお客様に美味しい料理を届けられたらと思います」と話していた。