NPO法人旭山動物園くらぶ(森禎宏理事長)が十七日、市内小学校の児童を旭山動物園に案内するための送迎バス借り上げ代金として三百万円を市に寄贈した。

 同じ趣旨の寄贈を平成二十二年度から続けていて、今年で七年目。累計額は約千七百万円で、バス約五百二十台分になる。今年度は一学期に十四校から約七百人の児童が、二学期には三十三校から約二千二百人の児童が来園し、こども牧場でヒツジやウサギに触れるなどして、命のぬくもりを学んだ。

 森理事長から寄付金の目録を受け取った小池語朗教育長は、最近起こった子どもの虐待死事件に触れながら「社会に命の希薄化が伺える今、子どもたちに生命の尊厳をしっかり伝えるためにも、動物と触れ合うことは大事だと考えています。市教委としても旭山動物園くらぶの事業を後援して行きたい」と感謝の言葉を述べた。森理事長は「旭山動物園くらぶとしても、この寄贈を出来る限り長く続けて行きたいと思っています」と答えていた。