シナリオ作りから当日のキャスト、裏方まですべてを生徒が行う英語劇「THE GIRLS, MISSIONS(ザ・ガールズ・ミッションズ)」が十七日、旭川藤女子高(水野清哉校長)で公演された。

 同校のULコースでは、一年次に三カ月のニュージーランド留学を行い、英語力を高めるカリキュラムを組んでいる。さらに二〇〇四年(平成一六年)からは、二年生のこの時期に英語の表現力を試す目的で、英語劇を企画上演している。今年も二年生総勢二十九人が物語を考え、全てのセリフを英語で台本にしたドラマを上演した。会場となった講堂には、全校生徒の他、父母ら約百六十人が集まり、熱演する生徒たちに拍手を送った。

 今年の脚本は完全オリジナル。四人の女子高生がレンジャーショーのアルバイトを始め、色々な試練を乗り越えて行く過程を描いた物語。

 水野校長が「私も内容などは知りませんので、とても楽しみです。クリスマスが近いこともあり、今日は大きなプレゼントを見せてくれることと思います」と挨拶して開演。全編英語で劇が進むため、今年はセリフが聞き取れない観客のためにスクリーンで日本語訳を表示するなどの工夫もされた。

 実行委員長の稲村丹音さん(17)は「不安ばかりでしたが、夜遅くまで学校に残って一生懸命練習をすることで何とか当日を迎えることができました。皆で一つになって作り上げてくる過程はとても楽しかったです」と笑顔で話していた。