旭川市民劇場の今年の演目が決まりました。二十、二十一日に行われる劇団青年座「見よ、飛行機の高く飛べるを」を皮切りに、十二月例会まで、年間六本の、多彩な舞台を楽しみます。

 市民劇場は、旭川ですぐれた演劇を観ようと一九七一年(昭和四十六年)に発足した、会員制の演劇鑑賞団体です。

 年間の演目は、会員の意見や感想をもとに、道内の四つの演劇鑑賞団体と協力して決めます。また、例会は会員が運営しますから、バックステージを見たり、俳優やスタッフとの交流会もあります。

 入会金二千円、月会費は一般二千五百円、大学生千円、中学・高校生五百円。毎回のチケット代は不要です。会場は市公会堂。毎回、午後一時半からの昼公演と、午後六時半からの夜公演があり、都合に合わせて選べます。

 事務局長の鈴木真理子さんは、「今年も、わくわくするような演目がそろいました。アナログな芸術の演劇は想像力をかき立ててくれます。ご一緒に、非日常の世界を感じるのが演劇。形あるものとして残らないからこそ、演劇がある生活は豊かな心の在り様を約束してくれますよ」と呼びかけています。

 二月例会の劇団青年座「見よ、飛行機の高く飛べるを」は、劇作家・演出家の永井愛が、青年座のために書き下ろした作品。永井の祖母・志津さんと婦人運動で知られる市川房枝の実話を題材に、明治末期の女子師範学校で教師を目指す女学生たちが、激動の時代に翻弄されながら、それぞれの進むべき道に踏み出すまでの姿を描いた青春群像劇。「平和であること」「権利が公平に与えられること」の大切さを考えさせる物語です。

 その他の二〇一七年例会は次の通り。

 ▼五月十日(水)午後六時半、十一日(木)、午後一時半。加藤健一事務所『Be Мy Baby~いとしのベイビー~』▼七月十三(木)午後六時半、十四日(金)午後一時半。青年劇場『みすてられた島』、▼九月六日(水)午後六時半、七日(木)午後一時半。スタミナや&イッツフォーリーズ『音楽劇 秋に咲く桜のような』▼十月二十五日(水)午後六時半、二十六日(木)午後一時半。東京芸術座『蟹工船』▼十二月四日(月)午後六時半、五日(火)午後一時半。劇団俳優座『七人の墓友』