旭川ゆかりの作家・安部公房(一九二四―一九九三)の『無名詩集』を朗読する会が二十五日(土)午後一時半から、中央図書館(常磐公園)二階視聴覚室で開かれます。中央図書館と東鷹栖安部公房の会の共催です。

 『無名詩集』は、旭川(当時は東鷹栖町)で少年時代を過ごした安部が一九四七年(昭和二十二年)、二十三歳の時に自費出版した詩集です。戦中・戦後の混乱期に故郷を失い、故郷を求め、現実と対決した安部青年の決意にせまり、安部文学の原点を探ります。講師は、東鷹栖安部公房の会の柴田望さんです。

 音楽と映像による新しいタイプの朗読会です。安部が所有していた映像資料を背景に、会員が朗読と解説をします。終了は午後三時の予定です。

 参加無料。申し込みの必要はありません。直接会場へ。