東京在住の木版画家・竹上妙(たけがみ・たえ)さんと、札幌在住の日本画家・紅露(こうろ)はるかさんの「竹上妙・紅露はるか 2人展」が、ギャラリープルプル(七条買物公園)で開催中だ。

 竹上さんは、動物や植物、昆虫をモチーフにした、鮮やかで味わい深い色づかいの版画十六点を出展。作品は、一枚の版木を途中まで彫り、色をつけて刷った後、少し彫り進めては異なる色で刷る、という行程をくり返して作られている。

 紅露さんは、風景や女の子、鳥などを、水干(すいひ)や岩絵具で布に描く。寂しさと美しさが混じり合い、静かな世界が広がる十作品を展示。布の質感を生かし、現代的な表現で描かれた絵は、布を張った枠の側面まで、丹念に仕上げられている。

 版画を見ていた市内在住の渡辺一世さん(43)は「版画でこんな表現ができるのですね。版画が得意な小学生の息子を連れて、また来たい」と話していた。

 入場無料。四月八日(土)まで。午前十時から午後六時。月・火曜日休み。問い合わせは同ギャラリー(TEL73―8289)へ。