旭川いのちの電話(相澤裕二理事長)が六月十日から七月二十四日まで、電話相談員を養成する全七講座をときわ市民ホール(五ノ四)で開講します。

 ボランティア相談員の養成講座の一部を公開講座として実施するものです。電話相談に興味や関心のある人なら誰でも参加できます。公開講座終了後には、相談員を志す人のための養成講座が用意されています。

 いのちの電話は自殺予防を主な目的に、一人で悩み苦しんでいる人と電話で心を通わせ、再び生きる力を取り戻すことを願って活動をしています。旭川いのちの電話は一九八〇(昭和五十五年)年十二月に開局しました。現在、約百十人のボランティア相談員が毎日、深夜も休むことなく相談を受けています。一年間の総受信数は約一万六千件。そのうち約五%が自殺に関する内容です。

 相談員になるには約一年四カ月の研修を修了し、認定されると全国いのちの電話の共通資格を取得して、認定後も継続的に研修を受けます。活動は無償ボランティアで、交通費や研修費なども自己負担が原則です。

 公開講座の定員は五十人。受講料は一講座六百円、全講座一括四千円(専門学校生と大学生は半額)。当日、受付で支払ってください。

 受講を希望する人は、四月三日から五月三十一日までの間に、電話かファクス、郵便で申し込んでください。

 講座の内容は次の通り(一講座①~④は一時間半、⑤~⑦は二時間)。

  • 六月十日(土)午後一時から。①育児不安と虐待(札幌学院大学・土淵美和子元教授)、②カウンセリング入門(北海道カウンセリング研究協議会・松倉信乗会長)
  • 六月二十四日(土)午後一時から。③こころの病気(旭川大学短期大学部・伊東隆雄教授)、④人間関係と発達(旭川大学短期大学部・増山由香里准教授)
  • 七月三日(月)午後六時半から。⑤生死観(生と死)(浄土真宗本願寺派専証寺・打本厚史住職)
  • 七月十日(月)午後六時半から。⑥道北の自殺予防活動(旭川医科大学・長谷川博亮教授)
  • 七月二十四日(月)午後六時半から。⑦いのちの電話の活動(旭川いのちの電話・相澤裕二理事長)

 申し込みと問い合わせは、いのちの電話事務局(〒070―0035 旭川市五ノ十ノ一〇四〇、TEL25―2143、FAX24―8927)へ。