美瑛町で「カフェレスト・木のいいなかま」を営む岡田良平さん(70)が、果物や野菜などで作ったランプシェードのオブジェ「自然のあかり」を制作した。店に展示し、来店客の目を楽しませている。

 制作を始めたのは十年ほど前。途中で壊れてしまったものは作り直しながら、新しいものを追加し、コツコツと作りためて完成に至った。

 ランプシェードの素材は、果物や野菜のほか、パンやパスタ、貝殻や繭(まゆ)など多岐にわたる。基本的な作り方は、素材の中身を取り出して、乾燥させてからミニランプを入れるというもの。素材によっては、ゆでてから中身を取り除いたり、縮むのを防ぐために風船を入れて乾燥させたりした。

 また、乾きにくいものにはシリカゲルを詰めて乾燥させたり、パンは、絵画用の定着材フィキサチーフで固定したりと、試行錯誤の結果編み出した、素材に適した加工法を用いている。

 六人掛けのテーブルいっぱいに飾られた、すべてのランプシェードにミニランプが入っている。スイッチを入れると一斉に点灯する。

 店が閉まる午後三時はまだ明るいため、「前もって連絡いただければ、暗くなってからも見学できますよ」と岡田さん。ゴールデンウイーク前まで展示の予定。

 営業時間は午前十一時半から午後三時。月曜定休。連絡先は、木のいいなかま(TEL92―2008)まで。宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたオブジェも展示中だ。