二十九日(土)から五月十四日(日)まで、美瑛町で「丘のまち美瑛  景観・写真国際フォーラム2017」が開催されます。町や町内の組合・団体などでつくる、丘のまちびえい写真文化創造事業実行委員会の主催。

 美瑛町の丘陵地に広がるパッチワーク状の畑などは、農林業の営みによってつくられた景観です。これらの美しい景色を求めて多くの観光客が訪れていますが、写真を撮るために観光客が無断で農地に立ち入ったり、農作業車の移動が妨げられたりするなどの問題が多発し、農業と観光業の折り合いが課題となっています。

 今回のフォーラムは、現状の課題を解決し、写真による地域交流ができるまちづくりを目指す第一歩として企画されました。

 フォーラムは、初日午後三時から町民センターで開催される「オープニングイベント」と、期間中、町内を会場に開かれる企画展「街なか写真展示」で構成されます。

 オープニングイベントでは、日本文化に精通する、写真家で湿板光画家のエバレット・ブラウンさんが「美瑛・景観・写真文化の国際的な可能性」と題して基調講演を行います。その後、写真家の吉村和敏さん、町内在住の写真家・菊地晴夫さん、町内の農業者の村上寿裕さんら五人が、「この景観は誰のもの?」をテーマにパネルディスカッションを行います。

 「街なか写真展示」は、国内外の写真家や町内の写真愛好団体の作品を、丘のまち交流館ビ・エール(本町一)をはじめ、図書館(幸町一)や写真家のギャラリーなど十カ所と商店街のショーウインドーに飾るという企画。期間中には、写真シールを集めるスタンプラリーや、会場を巡るバスツアーもあります。

 イベントや企画展の詳細な情報などは、ホームページ(http://biei-photo.jp)で確認できます。問い合わせは町経済文化振興課(TEL92―4321)へ。