予防接種のあり方を考える「『知ることからはじめよう』予防接種や予防薬…なんか多くないですか」と題する講演会が五月十四日午後二時から、市科学館サイパル(宮前一ノ三)で行われます。こどもの健康を考える上川・旭川実行委員会(品田ときえ代表)の主催です。

 最近、接種を受けると予防効果があるとして厚労省が推奨する子宮頸がんワクチンに強い副作用の疑いがあることが分かり、予防接種のあり方を見直す機運が広がっています。

 新生児は生後二カ月後から一歳までのわずか十カ月間に、十三種類の予防接種を受けるように勧められます。

 実行委員の木村香奈さん(23)は、「私と同級生の中にはお母さんになった人もいます。親にとって子どもの命は自分より大事。まず接種についての十分な説明が必要です。その上で、受けるか受けないかの選択ができるようにならなければならないと思います。ぜひ若い人の参加を」と呼び掛けています。

 講師は二人。元国立公衆衛生院疫学感染症室長の母里啓子(もり・ひろこ)さんがワクチンの基礎知識を、消費者の立場から医療問題に取り組む古賀真子さんが予防薬について、分かりやすく話します。

 母里さんは日本脳炎ワクチンの開発に当初から携わってきた研究者ですが、現在は予防接種のあり方に疑問を持っています。著書に「子どもと親のためのワクチン読本・知っておきたい予防接種」(双葉社)などがあります。

 参加費は、資料代として三百円。託児があります(無料)。申し込みの必要はありません。参加を希望する人は直接会場へ。午後四時半ごろに終わる予定です。

 問い合わせは、実行委員会の熊谷さん(TEL090―6692―1243)へ。