比布町との境にある突哨山で三日、春の野草を楽しむカタクリフォーラムが開かれた。

 カタクリやエゾエンゴサクの群生地として知られる同山に、一九八〇年代後半のバブル期、ゴルフ場の計画が持ち上がったのをきっかけに始まった春のお祭り。市民グループ、カタクリ楽団(堀川真代表)などの主催。

 青空が広がり、気温も二十度を超える暖かな一日となった。麓の広場には、地域の農家が直売所を開いたり、野点やフリーマーケットも店開き。自然に詳しいガイドと一緒に散策路を巡る「野歩き」には百人以上が参加した。

 夫婦で散策路を歩いた小出育子さん(46)は、「下の方は花が終わっていましたが、奥に行くとちょうどピークでした。一面のカタクリとエンゴサクに感動しました」と話していた。