大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)が運営する自然観察講座「ひぐま大学」が第三十七期生を募集しています。

 北海道の高峰が集まる大雪山国立公園の山々に登って、大自然の成り立ちや営み、そこに生きる動植物や地形について学ぶ講座です。かけがえのない豊かな自然をよりよい姿で次代に引き継ぐことを願い、二年制(一年で修了、二年で卒業)で実施しています。卒業後も繰り返し入学できます。開講から三十六年が経ち、受講者は延べ二千人を超えています。

 講座は、「室内セミナー(事前学習)」と「フィールド講座」で構成されます。例えば、七月十六日(日)に行う講座「裾合平・当麻乗越」では、旭岳温泉からロープウェーで姿見駅まで行き、裾合平―ピウケナイ川―当麻乗越(一六九〇㍍)を往復します。チングルマ、アオノツガザクラなどの大群落が見られる裾合平を訪れ、当麻乗越から沼の平を俯瞰して高層湿原の成り立ちについて学びます。四日前の十二日(水)に室内セミナーで予習をしてから出発します。

 年間五回のこうした講座のほかに、特別講座や修学旅行、反省会などがあります。入学式は二十一日(日)午後一時から、ときわ市民ホール(五ノ四)で。オリエンテーションやセミナーがあります。

 対象は高校生以上。定員は二十五人。十七日(水)までに申し込んでください。申込金は六千円。フィールド講座の参加費(交通費・保険料など)は、五千円から一万円程度です。申込用紙は、秀岳荘旭川店(忠和五ノ四、TEL61―1930)と山工房(東六ノ一、TEL27―0166)に置いてあります。

 問い合わせは、渡辺さん(TEL61―3355)まで。