「戦場カメラマン」(朝日文庫)より

 ベトナム戦争の報道写真で知られるカメラマン石川文洋さんの講演会が六月四日(日)午後一時半から、勤労者福祉会館(六ノ四)二階で開かれます。実行委員会の主催です。

 石川さんは沖縄県那覇市生まれ。千葉県育ち。二十六歳の時、世界無銭旅行を夢見て沖縄から貨物船に乗り香港に上陸。毎日新聞香港支局長がファーカススタジオを紹介し勤務。一九六五~六八年、ベトナム共和国の首都サイゴン(現ホーチミン市)に滞在し、フリーでベトナム共和国軍、アメリカ軍に従軍して戦場取材。六九年から朝日新聞社出版局写真部勤務。八四年から再度フリーに。ベトナムのホーチミン市戦争証跡博物館には石川文洋写真常設展示コーナーが設けられています。

 ベトナム戦争の従軍取材による多くの報道写真で知られていますが、撮影対象のジャンルは広範囲に渡り、各国の紛争地帯のほか、人びとの日常生活、肖像写真、琉球舞踊の写真などの作品もあります。

 著書に「北ベトナム」(七三年、朝日新聞社)、「ベンハイ川を越えて」(七四年、朝日新聞社、共著・本多勝一)、「戦場カメラマン」(八六年、朝日文庫)、「琉球舞踊」(八七年、創和出版)、「日本縦断 徒歩の旅 六十五歳の挑戦」(二〇〇四年、岩波新書)、「写真集・基地で平和はつくれない 石川文洋の見た辺野古」(一六年、新日本出版社)など多数。

 参加費は六百円。高校生以下無料。問い合わせは、実行委員の坂井さん(TEL27―6007)へ。