旭川家具工業協同組合(渡辺直行理事長)主催の植樹祭が十四日、東川町の山林で行われた。

 樹齢百年、二百年の樹木で家具を作る人たちが、未来に向けた森を育むのが目的だ。一九九二年(平成四年)に一部メーカーで始まり、二〇〇四年(同十六年)には組合の主催となって業界全体の活動として、以来、毎年行われている。

 加盟企業の従業員とその家族ら、三百四十人が参加。午前九時半に東川町役場に集合した。

 植樹する山林へ向かう前に行われた朝礼で、渡辺理事長は「今年も大勢の皆さまにお集まり頂き有り難うございます。植える樹木が成長し家具材になるまでは百年から百五十年掛かると思いますが、ケガの無いよう楽しみながら植えましょう」と挨拶し、植樹祭がスタート。旭岳近くの山林二・六六㌶の土地にミズナラの苗木五千九百本を植えた。

 家族五人で参加した滝本純一さん(38)は、「妻がメーカーに勤めていて、私は初めて参加しました。子どもたちは山道を歩くだけで喜んでいました。天気も最高で、本当に気持ちが良かったです」と笑顔で話していた。

 植樹の後は場所を移して、青空の下、全員でジンギスカンを楽しんだ。