西洋料理の調理師でつくる全日本司厨士協会北海道地方本部(札幌)主催のIHチャレンジ料理コンテスト(十一日、札幌パークホテル)と、第一回クリエイティブカリナリー料理コンテスト(四月二十七日、札幌ファクトリー)が開催され、旭川グランドホテルのレストラン「アドニス」の調理師北浦啄視さん(31)と高橋竜太さん(29)が出場、それぞれ銀賞と銅賞を受賞した。

 両コンテストともに道内各地のホテル調理師が参加し、オリジナルメニューの味や盛り付けなど数項目の審査基準で腕を競った。

 IHチャレンジ料理コンテストは、指定食材を使い、IH(電磁)調理器で地域性に富んだ新しい料理を作るというコンセプト。八人が出場した。北浦さんは「秋鮭のロール。ホタテのムースバニラの香り」と「北海道産ホルスタイン牛フィレ肉を二種の調理法で」を創作し見事、銀賞に輝いた。北浦さんは「嬉しい反面、前回出場したときも銀賞だったので悔しい気持ちもあります。調理師として今後も新しいことにチャレンジしていきたい」と話した。

 高橋さんが出場したクリエイティブカリナリー料理コンテストは、今年初開催で、十五人が出場した。地産地消を意識した北海道を連想させる一皿がテーマ。銅賞を獲得した高橋さんは「春の彩りをイメージして」と題した鮭料理を作った。真空パックに鮭と香草、オリーブオイルを入れて低温でゆっくり湯煎して仕上げるオリジナルメニューで勝負。入賞を果たした高橋さんは「何度かコンテストに出場していますが、賞を獲れたのが初めてなので嬉しかったです。次は金賞を頂けるよう努力していきたいです」と意欲を語った。