ミュージシャン、守時タツミのピアノライブ「耳をすまして」が六月九日(金)午後七時から、おかだ紅雪庭(五ノ十六、旧岡田邸)で行われます。

 守時は一九六二年(昭和三十七年)岡山県生まれ。高校卒業後に上京し、キーボード奏者として音楽活動を開始しました。八七年頃からアレンジ、プロデュースを始め、佐野元春、藤井フミヤ、ハイロウズなどのツアー、レコーディングに参加。また、辻仁成原作・監督のベネチア映画祭招待作品「千年旅人」など、映画音楽の制作にも携わっています。

 近年は、国内外で波の音や小鳥のさえずりなど自然の音を収録し、その場で感じた思いを込めて作曲する活動をしています。かつておかだ紅雪庭も訪れて作曲しました。同曲について守時は、自身のホームページの中で「八十年の時空を超えた今も、財団(旧岡田邸二百年財団)の方々に温かく守られながら、ひっそりと、ゆったりと佇む建物をイメージして、作曲、アレンジしました。旭川、富良野、美瑛で収録した小川の音、雪解けの水を、時間の流れに重ねて聴いてみてください」と曲への思いを綴っています。

 チケットは大人三千円、中学生以下千円。おかだ紅雪庭で取り扱っています。問い合わせは同店(TEL22―5570)へ。