映画「歌声にのった少年」（二〇一五／パレスチナ／九十八分）の上映会が二十五日（日）、シアターカンダ（三ノ八神田館三階）で行なわれます。旭川映画村（多田裕哉代表）の第百六回例会としての上映です。
紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区で暮らすムハンマド少年。彼の夢は〝スター歌手になって世界を変える〟こと。仲良しの姉ヌールと二人の友だちとバンドを組み、拾ったガラクタで楽器を作り、街中で歌っていた。ムハンマドの声が最高だと信じるヌールは、「カイロのオペラハウスに出る」いう目標を立てるが、この計画はヌールの病死という予想もしない形で終わりを迎える。姉との約束を果たすため、ムハンマドはガザの壁を越えて、オーディション番組に出場することを決意する――。
本作は、全米で人気のオーディション番組「アメリカン・アイドル」のエジプト版「アラブ・アイドル」に出場し、二〇一三年の〝アラブ・アイドル〟に輝いたムハンマド・アッサーフがモデルとなっています。彼は現在も歌手を続けながら、国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど、平和への活動を続けています。
監督・脚本は、イスラエル出身でアカデミー賞ノミネート経験がある実力派のハニ・アブ・アサド監督。どんな状況でも夢を諦めない少年の姿を描いた、感動のサクセスストーリーです。
上映は、①午前十一時②午後一時半③同四時の三回。前売りチケットは一般千二百円（当日千五百円）。冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ（シーナ、ルミネ東光）、あさひかわ新聞で取り扱っています。高校生以下は当日券のみ（千円）です。
問い合わせは旭川映画村（23―３６２３）へ。
