人形作家、宮竹眞澄さんの個展「心のふる里人形展」が十八日(火)まで、東川町文化ギャラリー(東川町東町一ノ一九ノ八)で行われています。

 ほのぼのとして、じんわりくる、一度見たら忘れられない表情の人形たち。石塑粘土が材料で、服や帽子、眼球などもすべて粘土で作っているのが特徴です。

 宮竹さんは一九四九年(昭和二十四年)、大分県宇佐市出身。二十九歳で洋風の人形作りを始めました。一九九一年(平成三年)に夫・博信さんとともに神奈川県から東川町に移住。「一番下の子が東川の小学校に入学し、七人しかいなかった新入生を人形で表現して、町の町民文化祭に出品したんです」。これが来場者から好評を得たのが契機となり、農家で元気に働く中年の女性を中心に、地域の人をモデルにした人形制作に取り組むようになりました。

 二〇〇六年(平成十八年)、北海道美術協会の「道展」に初応募で入選し、以来十一年連続で入選。一六年(同二十八年)から道展会友。個展「心のふる里人形展」は〇八年に始まり、これまでに全国四十二の市や町で七十九回開催しています。

 今年は人形展を始めて十年目。節目の年にあたり、第一回目の個展を開いた東川町文化ギャラリーを全館借り切って開催します。宮竹さんは「東川に移住し、町や旭川、近郊の田畑で働く人たちの姿に心を動かされて人形作りをしてきました。あっという間の十年、自分なりに頑張って作り上げてきた人形たちです。できる限りのボリュームで見て頂きたいと思い、過去最大の八十一作品、合計二百三十体を展示します」と話しています。

 入館料は東川町外は二百円、町内は百円。午前十時~午後五時半。問い合わせは宮竹眞澄の人形工房(TEL36―6221)へ。