旭川龍谷高校(小野寺敏光校長)が、国連の「ユネスコスクール」に認定され、その認定証授与式が九日、同校体育館で全校生徒六百九人が参加して行われた。

 同校はこれまで海外留学生との交流や郷土部によるアイヌ民族の歴史・文化の研究、インターアクトクラブや生徒会による社会貢献活動などに積極的に取り組んできた。これらの活動が、平和や国際的な連携を謳うユネスコ憲章に合致する学校として認められた。旭川市内・近郊の高校では初。道内では十五番目の認定となる。

 授与式には、旭川ユネスコ協会から藤原一郎会長ほか九人が出席。藤原会長から小野寺校長に認定証が、生徒会長の長谷川姫花(ひな)さん(17・三年生)にユネスコスクールプレートが贈られた。

 藤原会長は「これまで取り組んできたことがユネスコスクールに相応しい活動と認められ、おめでとうございます。これからの活動の中から、また新たな発見をしながら、いまの仲間を大切にし、多感な高校生活を送っていただきたい」とお祝いの言葉を述べた。

 小野寺校長は「学校として名誉なこと、大変嬉しく思います。これまでの活動をより充実させ、環境や貧困、人権など、いま世界が抱えている問題を自分たちの問題として捉えて考えていきましょう」と生徒たちに語りかけた。

 長谷川生徒会長は「大変嬉しいです。生徒会として、より社会に貢献できるよう精進していきます」と決意を語った。