旭川ガスと日本通運旭川支店が共同で、暑い季節のこの時期に市内の保育園などに冷たい贈り物をしようと、雪だるまを届けている。十九日、市内南八ノ二十六の「おひさま保育園」(有好恵子園長)に発泡スチロールに入った雪だるま十一個など、約百二十㌔の雪が届けられた。

 雲間から太陽が顔を出し、気温が上がり始めた、朝九時半。三歳から六歳までの園児三十六人が整列して、雪だるまの到着を待った。

 雪だるまが入った冷蔵用コンテナを積んだトラックが到着し、旭川ガスと日本通運旭川支社の代表者から、年長さんの代表に一個ずつ雪だるまが手渡された。年少組からは「僕も…、私も…」との声が漏れていたが、「後で皆で一緒に遊ぶからね」との保育士の声かけに、泣きべそ顔に微笑みがもれた。

 有好園長(58)の「皆さん、一杯遊んでくださいね」との呼びかけで、ビニールシートの上に雪だるまと雪が置かれると、子どもたちは「冷た~い」と言いながら、キャッキャッの歓声を上げていた。

 「スノーファンタジープロジェクト」を名づけられたこのプレゼントは、今年で七回目。雪は二月ごろにコンテナに詰め、旭川ガスの永山工場に保管していた。今年は十八日と十九日に分けて、旭川盲学校と市内保育園の計十八カ所に届けられた。