旭川明成高校の図書委員会が七月二十一日、学校祭で開いた古本市の売上金一万千二百三十円を旭川点字図書館(七ノ十四)に寄付した。図書委員長の渡邊忍君(17・三年生)と石山隆介教諭(26)が点字図書館を訪れ、宮崎伸一館長に手渡した。点字図書館への寄付は今年で三回目。

 同委員会は学校祭の七月八日に古本市を開催。生徒や教師、保護者に古本の提供を呼びかけ、集まった小説や実用書、絵本、マンガ本、雑誌などを販売し、約三百三十人の来客があった。

 三年前まで、古本市の売上は生徒会活動費に繰り入れていたが、二年前に「本を本に変えるリサイクル」とテーマを設定し、点字図書館への寄付をするようになった。

 渡邊君は「図書委員が楽しくて三年間務めました。皆で協力して何か一つのことをやり遂げるのは大切なことだと思います。点字図書館への寄付は後輩たちにも続けてもらいたいです」と笑顔で話した。

 宮崎館長は「明成高校図書委員会からは続けて寄付を頂いており、大変感謝しています。点字や音声図書の製作費、見本用に盲人生活機器の購入などに充てます」と感謝の言葉を述べた。