札幌や旭川と、韓国・全羅南道のアーティストによる国際美術交流展が十八日まで、ギャラリーシーズ(市内旭町二ノ三)で開催中だ。

 北海道と韓国の美術家たちは三十年も前から、互いに行き来しながら交流を続けて来た。今展は、北海道文化財団と全羅南道の文化財団が協力して実現した。

 韓国から現代韓国画や版画、彫刻、立体造形など十二人の作家が出展、北海道からは札幌圏と旭川から十一人が参加している。そう広くない会場は、韓国と北海道のアーティストたちの作品が、響き合って融合する、不思議な空気を感じさせる。

 十一日、会場で開かれたオープニングパーティーには、韓国から七人が来旭し、北海道の作家や来場者と歓談した。

 出展者の一人、美術家の柿崎熙さん(札幌)は、「ソウルの作家の作品は強い政治性を感じるが、地方である全羅南道の作家の作品からは、特に今回は地域の特性を大切にしていると感じる。差異と同一性を同時に感じられるのが面白いと思う」と話していた。

 午前十一時から、午後六時まで(最終日は午後四時)。火曜休廊。問い合わせは、ギャラリーシーズ(TEL53―8886)へ。