小学五・六年生がお金について学ぶ「キッズマネーアカデミー」が九日、旭川信金本店で行われた。同金庫(原田直彦理事長)の主催。予想を超える応募があったため、午前と午後の二回に分けて九十二人が参加した。

 原田理事長が「大人の世界では、お金は命の次に大事と言われたりもしますが、怖さもあります。皆さんは今日、お金の大切さを勉強して帰ってください」と挨拶して授業が始まった。

 子どもたちは、まず、「どうしてお金が使われるようになったか」をDVDで観た後、「日本で一番大きな金貨を作った人は誰?」「一万円札で一億円の重さは?」「お札に入っている透かしの文字は?」などのクイズに挑戦した。

 お札を数える「札勘(さつかん)」では、模擬のお札を使い、男性行員が「数え方は、横勘と縦勘の二つあります」と模範演技。子どもたちは行員の指導を受けながら、一生懸命取り組んだ。

 春光から参加した鈴木里菜さん(11・六年生)は「パンフレットを見て面白そうだったので参加しました。お札を数えるのは初めてで難しかったです」と笑顔で話した。付き添ってきた母親の幸江さん(44)は、「本人が乗り気で、六年生で最後のチャンスだったので連れてきました」と授業の様子を見つめていた。

 この後、本店内を見学し、一万円札で一億円分(十㌔)の札束の重さを体験して、二時間の授業を終えた。