先進的な有機農業やトマトもぎとり園で知られる谷口農場(市内東旭川町共栄二五五)の社長、谷口威裕さん(68)の住宅新築現場で八月二十六日、上棟式と餅まきが行われた。

 かつては上棟式で普通に行われた餅まきだが、最近では珍しい行事になった。谷口さんが農業法人の経営者ということで、通常の三倍、三俵(百八十㌔)の餅をついたという。

 上棟式の最中は雷が鳴り、強い雨が降っていたが、餅まきが始まる午後四時半ごろには、雨が上がり、田んぼの向こうに大きな虹がかかった。

 小さな子どもも多く、百八十人が集まり、谷口さんや施工する菅原組の大工さんらがまく餅を大喜びで拾った。

 谷口さんは、「悪天候にもかかわらず、たくさんの人が集まって祝っていただきました。みなさんのお陰で無事に上棟式を終えられました」と話していた。