神居に住む高桑敦子さん(74)の刺し子展「時代裂・古布との語らい」が、ぎゃらりーきっさ羅布(東光十四ノ二)で開かれている。

 高桑さんは、母親が和紙をすいて絵本を作ったり、物作りをする姿を見て育った。三十歳代で戸塚刺繍を習った。古裂に出会い、古い布を生かしたいと四十歳から刺し子を始めた。

 藍染や草木染め、絣(かすり)、大島などの布を使い、刺し子のデザインも豊富で、深い味わいがある。布に合わせて糸を染めるなどオリジナリティに富んだ手作りならではの優しさが伝わる。

 年に一度の作品展は今年で二十回目。タペストリーやテーブルセンター、バッグ、のれん、クッションなどの大作のほかにブックカバー、ふきん、小銭入れ、コースターなどの小物もある。小物は二百五十円から。二カ月かけて作り上げた一㍍五十㌢四方のタペストリーは五万円。

 高桑さんは「色彩感覚は母からもらったものプラス自分の生活の中で加味されて、楽しみながら続けています。今回も一年かけて製作した作品ばかりです」と笑顔で話す。

 三十日(土)まで。営業時間は午前十時から午後五時。定休日は日・月・祝日(予約があれば営業可)。問い合わせは、ぎゃらりーきっさ羅布(TEL31―2558)へ。