旭川市「再耐震診断は行なわない」

 現総合庁舎建設の竣工図(しゅんこうず)と異なる図面が今年六月に発見された。新庁舎の建設は、竣工図をもとにした耐震診断で、震度六以上の地震があると、現庁舎は倒壊の危険があるとして計画された。現庁舎はどちらの図面をもとに建設されたのか、市はコンクリート柱を削り、内部の鉄筋の本数や太さを調査した。その結果は、どちらの図面とも一致しなかった。しかし、市は七日の市議会総務常任委員会(上村ゆうじ委員長)で、「再度の耐震診断はしない」と表明した。傍聴した、現庁舎の保存活用を訴えている「赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会」の大矢二郎代表(東海大学名誉教授)は「竣工図と別の図面のいずれとも違う結果だったのだから、耐震診断をやり直すべきだ」と強く主張する。

(佐久間和久記者)

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