大雪山とゆかりが深い植物学者の鮫島惇一郎・和子夫妻の「夫婦展 大雪山の植物画と貼り絵」が十月二十二日(日)まで、東川町の大雪山ライブラリー(北町一ノ一、町文化芸術交流センター内)で開かれています。

 鮫島惇一郎さんは、一九二六年(昭和元年)、東京出身。札幌市在住の農学博士。『北海道の樹木』『北の森の植物たち』など著書多数。夫人の和子さんは、一九二七年、岐阜出身。農学博士。札幌学院大教授などを務め、二〇一〇年に亡くなっています。

 同ライブラリーの開館一周年記念の企画展です。鮫島夫妻からは、同町に蔵書や写真など多くの資料が寄贈されています。

 今展では、鮫島さんの著書『画文集 北ぐにの花暦』(二〇〇八年)の中から、大雪山に咲く花の絵十点と、和子さんの『貼り絵に託した四季』(二〇一〇年)から九作品を展示しています。

 三十日(土)午後二時から、鮫島さんが来町し、「大雪山で過ごした日々」と題して講演します。九十二歳の鮫島さんが、どんな大雪山の思い出を聞かせてくれるか、楽しみな講演会です。

 入場無料。問い合わせは、大雪山ライブラリー(TEL74―6801)へ。