「文人たちの墨蹟」をテーマにした企画展が、旭川文学資料館(常磐公園内常磐館内)で開かれています=写真。

 墨蹟とは紙や布に墨書された肉筆のこと。北原白秋や佐藤春夫、井伏鱒二、井上靖、石川達三、原田康子、木野工など旭川と縁のある作家の直筆原稿や短冊、色紙のほか、地元旭川の俳人や歌人が詠んだ句など約三百点が展示されています。

 北原白秋は一九二五年(大正十四年)に旭川を訪れ、旭川の歌人たちと交流しました。「山吹のさきしだれたる まどぎはは 子がかほ出して空見るところ」と詠み、流れるような字を短冊に残しています。

 井伏鱒二の「あの山を見ろ あれは 誰の山だ あのどっしりとした 山を見ろ」の色紙も。

 十四日まで。入館無料。同館の開館日は火曜から土曜(休館日は 日曜日、月曜日、祝祭日)。開館時間は午前十時から午後四時まで。