旭川ゆかりの詩人小熊秀雄(一九〇一―一九四〇)の命日に合わせて、二〇一七年度の「長長忌」が十一月十一日(土)午後二時から、としま産業振興プラザ(東京都豊島区西池袋二ノ三十七ノ四・旧豊島区勤労者福祉会館)六階多目的ホールで開かれる。池袋モンパルナスの会と小熊秀雄協会(ともに本部・東京)の主催。

 小熊は一九四〇年(昭和十五年)十一月二十日、豊島区千早町のアパートで、肺結核のため亡くなっている。三十九歳だった。「長長忌」は三十六回目。その名は、代表作の一つ、長編詩「長長秋夜(じゃんじゃんちゅうや)」にちなむ。「池袋モンパルナス」は小熊の命名とされる。

 当日は、詩人・エッセイストのアーサー・ビナードが講演を行う。旭川の市民実行委員会が運営する小熊秀雄賞の選考委員を務めるビナードが、「小熊秀雄とボブ・ディランの愉快なつながり」と題して話す。この小熊とディランの話は、今年五月に行われた第五十回小熊秀雄賞の贈呈式の記念講演で披露している。〝日本語の天才〟ビナードの抱腹絶倒の講演、会場を沸かせるに違いない。

 また、その第五十回小熊賞を詩集「オバマ・グーグル」で受賞した旭川出身の若き詩人、山田亮太さんが小熊の詩と自作の詩を朗読することになっている。

 参加費は、千円(学生五百円)。当日会場で受け付ける。

 問い合わせは、池袋モンパルナスの会の小池さん(TEL03―3971―6965)、または小熊秀雄協会の佐相さん(TEL080―2015―9969)へ。