「小熊秀雄を『しゃべり捲れ』講座」が二十二日午後六時半から、ときわ市民ホールで開かれます。 現代詩の公募賞、小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会(橋爪弘敬会長)の主催。

 旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄(一九〇一~一九四〇)の作品や人となりをもっと市民に知ってもらおうと、小熊の研究者や郷土史家らを講師に招いて開催しています。

 二十九回目の講師は、小説家の石川郁夫さん。一九三七年(昭和十二年)、礼文島船泊生まれ。北海道学芸大(現道教育大)卒。『ペタヌウ』編集人。著書に『魚吉の裁判』『隆司の夏』『地平を抱く』などがあります。石川さんは小熊賞の最終選考会で司会を務めています。

 小熊は、当時の旭川新聞の記者をしていた時代に、八編の小説を書いて紙面に掲載されています。また、その後、十二編の小説を書いているとのこと。

 石川さんは、「小熊らしいユーモアや風刺のきいた鋭い社会批判は、後期の作品には発揮されているのですが、今回は旭川新聞に掲載された、初期の作品について紹介しようと思います」と話しています。

 参加費は五百円。テキストとして実行委発行の「小熊秀雄詩撰 星の光りのように」を使います。当日会場でも販売します。千円(税込)。

 問い合わせは、実行委事務局(あさひかわ新聞内TEL27―1577)へ。